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電気工事士として開業するなら
電気工事士の資格を取得して独立開業したいと考えておられる方もおられるかもしれません。しかし、第二種電気工事士の資格を取得したからと言ってすぐに独立開業できるほど現実は甘くありません。
まず一般用電気工事を行う事業所にはその規模に関係なく、1人以上の主任電気工事士を専任しなければなりません。
この主任電気工事士になるには単に第二種電気工事士の資格を取得しただけではだめで、第一種電気工事士の資格を有するか、第二種電気工事士の資格のみであるなら3年以上の実務経験が必要です。
この実務経験には個人的に行った電気工事ではだめで、軽微な作業ではなく、電気工事士しか行えない作業を行い、かつそれを証明する証明書が必要になります。
殆どの場合、その実務経験証明書を記載できる証明者は電気工事業者として登録されている業者です。
ですから、第二種電気工事士の資格を取得取得できてもすぐには開業できないということになります。少なくともどこかの電気工事業者に3年から5年間務めて第一種電気工事士の資格を取得して主任電気工事士として専任されるか、3年間の実務経験を得て第二種電気工事士の立場で主任電気工事士となれるまで頑張らなければなりません。
当たり前といえば当たり前のことなんですけどね。電気工事士の資格を得ただけで実務経験がない人が電気工事業者として開業したら危なくて仕方ありません。このような危険を防止した法律は遵守したいですよね。
もし将来電気工事業者として開業を目指しておられるなら逸る思いをひとまず抑えて、まずは電気工事士としての経験を積んでゆきましょう。
そうするならいずれ独立開業した時に役だつ工事の技術や直面する様々なトラブルにも対処する方法が身についてゆきますので、将来自信を持って開業できるようになるでしょう。
また、いずれ独立を考えているなら第二種電気工事士の免状をもらえたら認定電気工事従事者の認定を受けておくと良いと思います。